ロッテルダム(オランダ)
 
 アムステルダムからバスに乗って訪れたロッテルダムは、アムステルダムから南西へ約60キロメートルに位置しています。
 ロッテルダムは、ライン川の支流ロッテ川に築かれたオランダ第2の都市で、ヨーロッパ最大の港湾都市としても有名です。そんなロッテルダムがアムステルダムなどオランダの他の街と違う点は、近代的な建物が多いことです。これは、第二次世界大戦で破壊されたロッテルダムを復興する際、他の街は昔の街並みを忠実に再建したのに対して、ロッテルダムだけは思い切った近代化の道を選んだためです。
 このため、古き良き時代の街並みをそのまま再建したデルフスハーフェン地区のような中世の雰囲気と、活気に満ちた近代的な市街地の両面を併せ持つ街になりました。また、運河が少ないのも特徴で、これは、戦災復興のために運河を埋め立てて道路を整備したためです。

 そして、もう一つ、世界で初めて自動車を締め出した歩行者専用道路(歩行者天国)であるショッピングモール「ラインバーン(1952年整備)」も有名です。さらに、最近では、サッカーの小野選手がロッテルダムを本拠地とするフェイエノールトへ移籍して活躍しており、日本で「ロッテルダム」という街の名を聞くことも多くなりました。なお、ロッテルダムは、「街の小物」「街の暮らし」でも紹介しています。

・ロッテルダムの一枚   ・都心部  ・ラインバーン  ・ユーロマスト周辺

人口面積人口密度
約58万人約273平方キロメートル約2125人/平方キロメートル


ロッテルダムの一枚
 ロッテルダムの写真のなかで選んだ、この一枚。新しい街並みやラインバーンがいいかなと思いましたが、やはり歴史が感じられる街並みがいいですね。ロッテルダムは近代建築が多いので、多分これは昔の街並みを復元した地区だと思います。
緑あふれ、スカイラインの統一された美しいロッテルダムの街並み


都心部
 ロッテルダムの都心部はたしかに近代建築が多いです。でも、来日する外国人が京都や浅草などに興味があるように、近代建築もいいですが個人的には古き良き街のほうが好きです。
 ちなみに、ロッテルダムの場合、全市域の60%が公有地で、都心部にあっては、ほとんどの土地は市の所有です。建物は民間所有がほとんどで、市と土地の賃貸契約(最高99年間)をしています。「土地は財産ではなく、活用してこそ生きてくる。」という考え方、土地神話が崩れた日本はようやくこの考え方が芽生えつつありますね。

  
戦災をまぬがれた市庁舎 ロッテルダム市内 ロッテルダムの近代建築

  
都心部その1 都心部その2 キューブハウス(立方体集合住宅)
(使い勝手が悪そうな気がする)


ラインバーン
 ラインバーンは、世界で初めて自動車を締め出したショッピングモールで、ロッテルダムの中心部の南北の大通りであるクーリンゲル通りにあります。中央駅前のベーナ通りとビジネス街のウェストブラークを南北に結んでおり、総延長は約1.1キロメートルです。
 モール沿いには商店街や百貨店のショーウインドーが連なり、劇場や映画館などもあります。ただ、1952年初期整備のため、経年化によりモールがいまいち魅力に欠けていました。訪れた1992年当時、検討されていた再整備(アーケード化など)がどうなったのか興味深いところです。

  
ラインバーンその1 ラインバーンその2 ラインバーンその3


ユーロマスト周辺
 ユーロマストは、1960年に建設された高さ185メートルのタワーです。高さ104メートルのところに展望台があり、市内が一望できます。

 
ユーロマスト 都心部を望む
(中央の高層ビルは商工会議所)

  
ロッテルダム市街地その1
(ユーロマスト展望台から望む)
 ロッテルダム市街地その2
(ユーロマスト展望台から望む)
 ユーロマスト足元の街並み

  
港湾地区の街並みその1 港湾地区の街並みその2
(跳ね橋が上がっている)
 港湾地区のチャイナレストラン


 [Back] [Menu Page] [Top Page]