マンションの一大事

 地震、雷、火事、親父ではありませんが、マンションの一大事ということで、これまで地震、火災などを経験しました。これらの概要とその対応について、ご紹介します。

 ・地震

 ・火災(準備中)

 ・水が出ない(準備中)


地震
 平成13年3月24日午後3時28分、自宅近くの公園で子どもと遊んでいました。突然、芸予地震がおこりました。公園の駐車場にいた私は、駐車場の地盤がくねくね隆起しては下がるのを目の当たりにしました。
 この地震で、広島市内の震度は震度5弱、かつて経験したことのない大きな地震でした。地震の後は、電話がすぐ繋がらなくなりますので、携帯電話ですぐ自宅へ電話しました(電話番号を押す手が震えていました)。なんとか自宅は無事な様子ですが、阪神淡路大震災の時に現地へ行ったことのある私は、この目でマンションの安全を確認しないことには気がおさまりません。

 私のマンションは1階が駐車場になっており、1階は柱で持っているピロティ形式なため、ひょっとすると柱がせんだん破壊しているかもしれません。そこで、すぐマンションへ帰ることにしました。公園から自宅までは車で約5分。途中の一戸建て住宅で崩壊したものはないのを確認しながら、マンションに戻りました。
 なんとか、無事にマンションが建っているのを確認し、自宅に戻りました。自宅には、妻と長女と二男がいて、特に怪我もなく、ほっとしました。占有部分の被害は、台所の水屋の扉が開いて、コップや皿が数個、落ちて割れた程度でした。

 家族の身の安全を確認した後に、とりあえず建物全体の被災状況を確認することにしました。設備関係が被災しているかもしれませんので、受水槽、ポンプ室、高架水槽、エレベーターを目視点検し、なおかつマンション共用部の被災状況を確認してまわりました。
 設備関係の異常は見当たりませんが、建物構造上、2棟あるマンションのエキスパンションが被災し、外れていました。すぐに、各フロア(8階建て)のエキスパンションを点検し、被災状況を確認しました。

 翌日25日に、下記の内容の「お知らせ」を掲示しました。
 
 3月24日の地震により、玄関扉が開けにくくなったり、給・排水管、ガス管など、異常がある場合(ただし、共用部分)は、3月27日(火)までに各階理事まで、ご連絡ください。
 3月25日に建物外観を点検しましたが、エレベーターホールの道路側の継ぎ目の金物などを除いて、特に異常はない模様です。

 次に専有部分の被災の有無を確認するため、下記の内容で被災チェックリストを作成し、31日に各戸へ配布しました。
 
 このたび、芸予地震によるマンションの被害調査を行うことになりました。
 つきましては、下記のチェックシートにより、各戸ベランダ等を目視でチェックしていただき、4月4日(火)中に1階の管理人室郵便受けに入れていただきますようお願いします。
 調査結果を踏まえ、4月6日(金)に開催予定の理事会にて対応を検討します。

 1 玄関ドアは支障なく開閉できますか。(はい・いいえ)
 2 窓は支障なく開閉できますか。(はい・いいえ)
 3 玄関廻り外部の壁など、コンクリートにひびわれなどがありませんか。(はい・いいえ)
 4 ベランダ外部の壁など、コンクリートにひびわれなどがありませんか。(はい・いいえ)
 5 水漏れやガス漏れはありませんか。(はい・いいえ)
 6 その他の状況を必要に応じて記入してください。(            )

 結果的に、共用部分・専用部分を含め、被災はエキスパンションのみで、業者を呼んで見積もって、補修しました。足場が必要でしたので、補修が完了したのは、地震発生後1ヶ月程度経過していました。後日、1年間の修繕積立金に相当する金額の地震保険がおりました。地震保険は、地震発生の3ヶ月前に入ったばかりで、その点は運がよかったです。
 
  
被災して補修したエキスパンション 阪神淡路大震災の被災状況 阪神淡路大震災の被災状況
 地震後の対応のまとめ
  ・3月24日午後3時28分 − 芸予地震発生、地震発生後に設備関係・共用部分を点検
  ・3月25日          − 「お知らせ」を掲示
  ・3月31日          − 「芸予地震の被害調査」のアンケートを各戸へ配布
  ・3月6日           − アンケート結果をもとに理事会にて対応を検討
  ・4月19日〜4月28日  − 被災箇所を補修
  ・5月上旬          − 保険会社から地震保険入金

 
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